
マイホームを建てる計画していて、庭付きの家にしようと考えている人は多いものでしょう。しかし実際に庭を作ったものの、手入れの心配や活用方法がわからないといった話は少なくありません。せっかく庭をつくったのに、放置してしまうのはもったいないですよね。そこでこの記事では庭付きの住宅の活用方法と、建設の際に意識すべきことを紹介します。
庭があるとできることの例
戸建てに庭をつくる人には、家族の時間や趣味を楽しみたいと考えている人が多くいます。代表的な例としては、バーベキューが挙げられるでしょう。場所の確保などといった手間を省くことができるため、気軽に楽しめるのが大きなメリットです。友人なども誘いやすいことも魅力のひとつであり、片付けなども比較的簡単でしょう。
また、他にも子どものいる家庭であればキャッチボールをしたり、夏場にプールや花火など季節行事を楽しんだりと、さまざまな思い出を作ることが可能です。ガーデニングや家庭菜園などを楽しみたいと考えている人もいるでしょう。さらに、近年ではDIYを趣味としている人が増えていますが、木材の裁断や組み立てなど、スペースが必要な物を製作できるのも特徴です。ペットを飼っていて「忙しくて毎日散歩に行けない」という場合は、ドッグランを作ることで愛犬の運動不足を解消できるかもしれません。
また、庭といっても芝生を植えるだけでなく、たとえばタイルなどを敷き詰めることで、テラスとして活用することもできます。休日にテーブルを出して、カフェスペースとしてのんびり過ごすのもよさそうです。戸建てに庭をつくることでプライベートの時間を確保できるほか、季節行事を自宅にいながら楽しむことができるのが庭付きの注文住宅の大きなメリットといえるでしょう。
庭付きの注文住宅の利点
庭があると手入れをするという手間がかかるものの、さまざまなメリットがあります。近年では不審者の情報が多くメディアで取り上げられており、子どもを公園で遊ばせることに不安のある人も多いでしょう。その点、自宅に庭があるとそこで遊ばせることで、目の届く範囲で見守ることができて安心です。またアウトドア用品や車のタイヤなど、雨風をしのげる場所に置いておきたいものがある場合、庭に倉庫を設置することで収納スペースを確保できます。
さらに庭があることで、近隣の住宅からの距離をある程度確保できるでしょう。たとえば平屋を購入した際に、隣の家の陰になってしまって日が入らないといったことはよくある話です。しかし、庭のスペースを確保することで採光率を高められます。ガーデニングや野菜作りを趣味としている人は、庭があることで大きな植物を植えることもできるでしょう。他にも、防犯面でもメリットがあります。住宅の前面に庭を配置することで、通りから玄関やリビングなどを見えにくくする効果があり、他人から家を見られたくないという人にとってはプライバシー確保として有効です。
庭付きの注文住宅を建てる際に意識するべきこと
注文住宅で庭を造る際に、広さや日当たりを考えずスペースを確保することは避けるべきポイントといえるでしょう。「想像よりも小さくて庭を活用できない」という事態にならないように、おさえておくべき注意点を紹介します。まずは庭をつくって何をしたいのか考えることが重要です。バーベキューやガーデニングなど、内容によって最低限必要なスペースは変わってくるので、設計段階で伝えておくことが重要だといえるでしょう。
また日当たりに関してですが、日当たりは多ければよいというものでもありません。日が入りすぎると、家具などが日焼けするデメリットがあります。「芝を敷くからどうしても日当たりを確保したい」という人もいますが、日当たりの少ない場所でも問題ない人工芝を選ぶという選択肢もあるので、検討してみるとよいでしょう。また、日当たりをおさえることで、雑草の成長を遅らせるメリットもあります。
さらに、家の形に合わせて庭を配置するよう意識することが大切です。玄関の近くにガーデニングスペースを作ることで住宅を明るい印象にできるほか、玄関までの距離を作れるので防犯対策にもなります。しかし、玄関でガーデニングする際は、常にキレイな状態を保つことが大切になり手間がかかるものです。そのため、ガーデニングにかかる手間を苦に感じない人でないと、景観を維持し続けることは難しいかもしれません。また、隣家との距離を確保したい場合はL字やコの字型などのデザインにすることで、家の中が見えにくい距離を確保できます。
自宅に庭があることで、家族の時間や趣味などを思う存分楽しむことができます。手入れが大変ではありますが、プライバシーの確保や防犯の面でも有効なので、庭付きの家を検討してみましょう。ただし庭付き住宅を建てる際は、その庭で何をしたいのかある程度は考えておく必要があります。内容によって庭のつくりが大きく変わってくるので、設計の際には庭でどのようなことをしたいのかも含めて、業者へ伝えることが大切です。